山口市は、600余年前(1360年)西日本の領主大内弘世(夫人は京都の三条家から輿入)により居館開府された。当時大内氏は大陸貿易で握った巨大な富とすぐれた武力を背景に、この地に京都を模して大規模な街づくりを行った。
応仁の乱など長年にわたる戦禍でひどく荒廃した京都からは、多くの公卿・学者・高僧・芸術家たちが、実力を誇る大内氏を頼り山口へ移り住んできた。
また日本に初めてキリスト教を伝道したフランシスコ・ザビエルの来日もまず山口を訪れ、布教もこの地で開始されて、ここに京都をしのぐ日本一の繁栄都市「西の京・山口」が実現し、絢爛豪華を極めた大内文化の花が咲いたのである。 |